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酵素の話


 酵素が食生活に使用され始めたのは、古代エジプト時代からといわれています。パン、味噌、醤油など馴染み深い食品の多くが酵素の働きでつくられ、味覚だけでなく貴重な栄養食品にもなっています。このように、酵素は原料のままでは食べにくいものを食べやすく、消化吸収されやすい食品に変え、原料がもつ有効性を引き出す働きがあります。


 あらゆる生物には、酵素が存在しています。体内で、分解、合成、酸化、還元(すなわち消化、吸収、燃焼、排泄作用など)がスムーズに行われるのは、多種類の酵素が適正に配置されているからです。酵素は、生物の活力の源といえます。


 酵素の種類は大きく「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」の3つに分けられます。


 消化酵素には、唾液中にあってデンプン質を分解するアミラーゼ、胃液中のタンパク質を分解するペプシンとトリプシン、腸内で脂肪を分解するリパーゼなどがあります。これらの酵素の働きによって、摂取した栄養分が体内に消化吸収できるようになります。


 次に代謝酵素とは、身体の全ての器官を動かすのに必要で、新陳代謝や免疫の活性化に重要な役割を果たします。3番目の食物酵素とは、食物に含まれ消化を促すものです。大根のジアスターゼがよく知られています。


 身体はたくさんの酵素によって支えられていますが、今まで、そのほとんどは体内で生産されると考えられてきました。ところが、最近の研究から相当量が体外から摂り入れられることが分かりました。体外から摂り入れられた酵素は、体内にすでにある酵素をよりよく活発に働かせるための触媒の役割を果たします。そして、不足した酵素を補いながら、アミノ酸、ビタミンなどの栄養補給の効用も兼ね備えています。


 つまり、体内に摂り入れた酵素に触発されて、体内の酵素活動が活発化し栄養のバランスがとれ新陳代謝が活発になり、自然と体力がついてくるわけです。その結果として、胃腸、肺、肝臓、腎臓などの機能向上に役立つことになります。


 そこで、酵素を体外から十分に摂ることが健康を保つことにつながります。納豆、味噌などの酵素食品や生の野菜、果物などの自然食品を多く摂るように心がける必要があります。


 身近なところでいえば、パパイヤにはパパインというタンパク質分解酵素が、パイナップルにはプロメリンというタンパク質分解酵素が含まれ、肉、魚の消化吸収を高めてくれます。また、大根、山芋にはジアスターゼというデンプンの消化酵素が多く含まれています。その他、イチジク、キウイ、マンゴーにもタンパク質分解酵素が含まれています。


 ところが、現代の食生活は、インスタント食品、加工食品(一般的なペットフードもあてはまります)を多く利用するものへと変化しています。このような加工食品は、製造過程で必ず熱が加えられていて、熱に弱い酵素は失われがちです。


 また、加工食品に多く使われている、添加物や化学合成成分なども、酵素の働きを弱める作用があります。


 ペットの先進国、欧米では多くの獣医師やペットの栄養専門家は、酵素のサプリメントを勧めています。なぜなら健康における酵素の役割が、以前よりもはるかに大きいことが分かってきたからです。

 酵素は、食物を消化する働きをもつだけではなく、免疫、血液系、器官の代謝過程に関係があります。

 消化酵素はすい臓や唾液腺でつくられ、タンパク質、炭水化物、脂肪を分解するのに役立ちますが、年齢を経ると、これらの酵素の生産が落ちやすくなったり、子犬、子猫であっても遺伝的に酵素の生産が少なかったりするケースもあります。


 あなたのペットが食べるわりに多量の便をしたり、便に明らかに未消化の脂肪があったり、食糞をしたり、すごい食欲があるにも関わらず、やせすぎだったりするならば、この酵素がうまく働いていないサインかもしれません。


 また、猫に関する研究では、食事として調理済みの肉を与えられた場合では、生肉を与えられた場合よりも、皮膚の問題やアレルギーが世代を経るに連れて悪化したという例もあるようです。もちろん、今日のペットに与えられる食事は、調理されたものだけではなく、生肉を含む生の食事の場合もあります。生の食物には、本来酵素が含まれていて、消化過程を促進してくれます。でも食物が調理されると、含まれている酵素は破壊されてしまいます。


 エドワード博士(酵素の栄養における先駆的な生化学者であり研究者)は、「こういった状況は、体の回復や免疫システムに役立つ他の重要な代謝機能に使われる酵素を奪うことになる。私たちが生まれたときに持っている酵素は、長い間使うことによって消耗されるので、人も犬も猫も、もっと生の食物を食べるべきだ。そうしないのなら、より健康的な生活のために酵素のサプリメントをその蓄えのスペアに使うべきだ。そうでないと、重大な病気を招く代謝の混乱を起こす可能性がある」と主張しています。


 *「動物は酵素がなくなると死んでしまう」という極端な話をたまに見聞きしますが、実際、健康な人で酵素がなくなったことが原因で死亡したという症例はありません。また、上記の理論を実証した研究もありませんので、当店としては、加工食品に偏り過ぎない、新鮮な食物や発酵食品を摂り入れた食生活をお勧めします。


 プラクナー博士(ペットアレルギーを専門としている。「PET ALLERGIES」の著者)は、「実験では全体の1/4、若い動物であっても、中程度の酵素欠乏が見られた。多くの欠乏は深刻でないので、問題は他の原因に起因するものが生じる。少量の欠乏でさえ、アレルギーを起こすこともある」と主張しています。


 そういうわけで、有機的に育った生肉や生の細かくした野菜などを私たちやペットの食事に摂り入れてみましょう。それができない場合、高品質な酵素を食事に加えてみるとよいでしょう。


  また酵素は、体の代謝作用に役立ちますので、適切な体重維持、皮膚・コートのトラブル、アンチエイジング、感染症や病気に対する抵抗力、ストレス、アレルギー、関節炎などにもよいとされています。


  では、どんな酵素を選べばよいのでしょうか。消化酵素の科学的発見を示した記事から引用してみると、アスペルギルス菌に由来するサプリメントが、動物性のすい臓のサプリメントよりも有効だとしています。なぜなら、アスペルギルス菌の酵素は、幅広い範囲のPHにおいて、非常に高い活性度と安定性を有するためです。


 1998年のイギリスでの犬の研究では、すい臓の酵素不足による吸収不良、栄養不良、脂肪便(消化不良の結果、便中に過剰な脂肪があらわれる)の治療において、アスペルギルス菌に含まれるリパーゼは、動物性のパンクレアチンの25倍も有効だと分かったそうです。アスペルギルス菌のような微生物の酵素は、動物性のものと違って広範囲のPHの状態に働くので、消化過程の全体にわたる活動に役立つことになります。したがって、食物の栄養活用を改善するのに大きな役割を果たすことが期待されるのです。


 また、動物性のパンクレアチンが、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼのみの活動を提供する一方で、微生物の酵素は、プロテアーゼ、ペプチアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、グルコミラーゼ、インベルターゼ、麦芽ジアスターゼ、セルラーゼなど多種類の活動を提供するのも微生物酵素の利点です。人用でいえば、植物性の酵素飲料といわれる健康食品が、多種類の植物エキスを発酵させることによってより多くの酵素を活性化させたものとなります。


 ドッグフードでは、酵素を補助的に加えたもの(当店ではクイック・ケイナイン・スペシャルに酵素を加えた特別仕様のもの)や、特殊な製造法によって素材そのものの酵素が残っているフードがあります。


 サプリメントでは、人用のフルボ08にも酵素が含まれています。フードネイチャー・ビタミン・ミネラルは、食物をまるごと素材としたサプリメントです。だから、ビタミン、ミネラルだけではなく、酵素、補酵素も含まれていますので、酵素も一緒に補給できるサプリメントといえます。


 乳酸菌は、腸内で消化酵素をつくる働きをしますので、良質な乳酸菌を摂る(植物性のものが理想。Dr.グッドペット・プロバイオティックス&プレバイオティックス乳酸菌SNK 8000億)ことも、よい選択です。


 身体自体が酵素をつくるのに役に立つのは、ミネラルです。フルボ08のようなミネラルサプリメントは水溶性なので、身体がすぐに利用しやすいというのが、他のミネラルサプリメントと大きな違いです。


 「体内の老廃物、コレステロールを分解し体外に排出させる還元酵素づくり」、「侵入してきた病原菌、毒素に対して、それぞれを殺菌、分解する酵素づくり」、「正常な細胞に戻す酵素づくり」、「糖尿病や肥満の原因を分解し体外に排出する酸化還元酵素、がん細胞を正常な細胞にすると分っている物質を生成する酵素づくり」に大きく貢献します。このように、体にとってすごく大切な酵素産生にミネラルが関わっていることが分かります。


 また、新鮮な野菜と果物に含まれる、ビタミン、ミネラル、酵素を直接摂り入れたいというのなら、生ジュースが一番です。低速回転タイプで絞られたものなら、なおよいでしょう。なぜなら、低速タイプは、高速回転に比べて粉砕時の衝撃、摩擦熱によるビタミン、ミネラル、酵素の破壊と酸化を防げるからです。これなら、生ジュースをペットと一緒に楽しめますね。


 こんな時代だからこそ、毎日の健康のために、酵素を役立ててみてはいかがでしょうか。 

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