Dragon Create   おウチでできる、体にイイこと! 心にイイこと! 
ドラゴン クリエイト


ペットとのハッピー・ナチュラル・スローライフを応援します Since 1997

    


ビタミン・ミネラルサプリメントの話


 私たちは、食物に含まれるビタミン・ミネラルなどの栄養素を利用して生きています。生命維持には欠かせないものです。ところが、加工食品や外食が多いといった現代の食生活では、十分な栄養素を補うことは難しくなっています。


 また、過度なストレス、環境汚染などによって消耗しがちな栄養素があったり、店頭の野菜、果物の栄養価は、昔と比べると十分な栄養素が含まれていなかったりします。このことは、ペットにとっても同じことがいえます。


 ある基準を満たしたペットフードであっても、各個体の必要とする栄養素はそれぞれ異なります。環境、季節、体質、年齢、性格、活動量、どれひとつとして同じではありません。もちろんペットフードだけで、大きな病気をせずに毎日を過ごしているケースもありますが、それで、なんとなく健康で、こんなものかなと感じているのかもしれません。


 例えば、疲労、食欲不振、気分の落ち込み、イライラ、頭痛、集中力に欠ける、といったようなものは、潜在的なビタミン不足ともいわれています。そういえば、周りを見渡しても、元気はつらつといった人を見かけることは少なくなったような気がしませんか? どことなく、疲れていて、ぼんやりとしている、小学生でさえドリンク剤を飲んでいるということは、珍しいことではありません。


 確かに食べ物は豊富ですが、その内容についてはどうでしょうか? お腹がデリケートであったり、風邪を引きやすかったり、アトピーや喘息などのアレルギーが昔に比べて増えています。まだ若いのにコレステロール値が高かったり、糖尿病を発病していたりします。


 こういったことも、ビタミン、ミネラルなどの潜在的な不足や食事の質が関係しているといわれています。薬や環境汚染物質の解毒は、ビタミンの欠乏によって失速しますので、ビタミン不足は、免疫にも影響を及ぼします。


  今より健康的で活き活きと毎日を過ごすことができたらと想像してみて下さい。 仕事や家事の疲れが減って気力が充実したり、ペットの毛艶が増し、活発になれば、とても嬉しいことではないでしょうか!


 そのためには、食生活を見直し、不足しがちな栄養素があるならば、サプリメントで補うことも視野に入れることだと思います。今までの経験でいえば、とくにシニアの場合、サプリメントの活用によって、ずいぶんと元気になったという報告をたくさん見聞きしてきました。


 「PET ALLERGOES」の著者であるアルフレッド・プレクナー氏によると、6ヶ月のビタミン、ミネラルサプリメントの補給では、

@コートの色が濃く毛吹きがよくなり艶が増す

A体をひっかくのが減る

Bフケの減少

C適度な体重維持ができる

Dシニア期の活発化、コートの状態がよくなる

Eノミ、ダニがつきにくくなる

F全体的な健康状態の増進


のような変化が見られるといいます。まあまあの健康から、よりよい健康で楽しく毎日を過ごすこと、このことが、これからのキーワードではないでしょうか。


  では、実際どのようなサプリメントを選べばよいのでしょうか?


 ビタミン・ミネラルのサプリメントは、まず合成されたものと天然のものに分類することができます。さらに、天然のものには食物をそのまま使ったもの(無精製栄養素)と天然のものからビタミン、ミネラルだけを抽出したもの(精製栄養素)があります。


 合成されたものは、もちろん全てが精製栄養素となります。また、合成されたものと天然のものを混ぜたものもあります。簡単に分類すると以下のようになります。

@天然のものだけ(無精製栄養素)

A天然のものからビタミン・ミネラルを抽出したものだけ(精製栄養素)

B合成のものだけ(精製栄養素)

C天然のものと合成されたものの混合(無精製栄養素と精製栄養素)

  一般的なビタミン・ミネラルのサプリメントは、上記のA、B、Cのタイプがほとんどです。天然のものと合成のものも分子式は同じですが、立体的な構造が違う場合があります。立体的な構造が異なると、性質が違うものとなります。


  例えば、ビタミンEでは、天然のものと合成のものを比較すると、試験管の中での抗酸化作用の強さは変わりませんが、体内での強さは、天然のほうが合成の2倍あるという報告があります。この違いは、腸管からの吸収の状態、肝臓から血液中に分泌される量の違いによると考えられます。


 また、一般的なビタミン、ミネラルだけの精製されたサプリメントは、他の食物由来の栄養素を含んでいませんので、スムーズに活用されにくかったり、排出されやすかったりします。ですから、天然のものと合成のものとでは、体に対する影響が違ったものになってくるのです。


 人も犬も猫も、本来は、ビタミン、ミネラルといったいろいろな栄養素を食物から得てきましたので、無精製のサプリメントのほうが、もっとも自然な形で栄養素を利用できることになります。より体に利用されやすく、安心できる順を上記で並べてみますと、@CABといった感じです。


 無精製のサプリメントか精製のものかの見分け方ですが、表示ラベルで分かります。精製されたものは、原材料名にビタミンC、Eといったビタミン名が記載されています。一方で、無精製のものはビタミンやミネラルが食物そのものに含まれていますので、ビタミンC、Eといった記載はありません。そのかわりに、原材料となった果物や野菜の名前が記載されています。


 また、サプリメントに含まれる添加物も気になる点です。サプリメント自体、体によいものだからということで、案外見逃してしまう点です。粒状のサプリメントは、粒にするために、どうしても添加物が必要です。一般的なサプリメントでは、添加物は通常30%以上といわれています。光沢剤、乳化剤、香料、着色料を極力抑えたものを選びましょう。


 フードネイチャーシリーズは添加物を最低限に抑え(10%位)、しかも安全性の高い天然由来のものを使用しています。


 一時期、メガビタミン療法(大量のビタミンを治療や予防に使う方法)が話題となりました。ノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士が、多量のビタミンCを摂っていたのは有名です。ただし、そのときに主張されていたのは、合成の精製ビタミンについての話でした。精製ビタミンは、体内で利用されるときに他の栄養素が必要です。大量に1つのビタミンを増やして摂取することは、そのビタミンを体が利用するために、体にある他の栄養素を使ってもまだ足りないという状態を起こすことにもなります。


 精製されたビタミンを大量に摂取することで意味があるのは、短期間だけの話といわれ、それが続けば大量摂取するビタミンの働きを期待できないばかりか、他の栄養素が枯渇し、かえって体調を崩すということにもなりかねません。また、大量摂取の場合、サプリメントに含まれる添加物も大量に摂ることになります。


 しかし、無精製のビタミン、ミネラルサプリメントでは、こういった体に都合のよくないことが解決します。また摂取する量が、精製のものと比べて驚くほど減ります。以下に例を挙げます。


栄養素 無精製のビタミン、ミネラル(1日分の目安)
精製のビタミン、ミネラル(1日分の目安)
(アメリカの標準的なサプリメント)
ビタミンC
        350mg〜700mg
        2000mg〜4000mg
ビタミンE
          50IU〜100IU
        200IU〜400IU
カルシウム
        12.5mg〜25mg
        500mg〜1000mg
亜鉛
          5mg〜10mg
         15mg〜30mg

 上記を見ると、無精製のほうが効率よく体に役立つことが分かります。
 経済的な面からみれば、合成の精製されたビタミン、ミネラルより天然の無精製のほうが価格は高くなります。質のよい原材料を使えば、当然価格もそれに反映されます。

 ところが、調査では同じ量での効果の比較、同じ効果あたりの値段は、天然の無精製のビタミン、ミネラルほうが、合成の精製されたものより何倍もよいのです。その分使う量が減りますから、精製のものと比べたらコスト的に考えると、その差はあまりないと思われます。

 単に価格が安いからというだけではなく、体にとって役に立ちやすいものかどうか、原材料が安心できるかどうかをよく考えて選びましょう。

  現在サプリメントをお使いで、なんとなく満足できないのであれば、無精製のものに切り替えてみるとよいでしょう。私の体験からいえば、無精製のものに変えてから、以前より体調がよくなったことを実感しました。

  日本のサプリメントは、アメリカよりも20年は遅れているといわれています。また、現在のサプリメント大国、アメリカでさえも、栄養素は合成でも天然でも変わりがないというレベルです。ですから、無精製のサプリメントは、その先を行く、最先端のものと言っても過言ではないでしょう。今後、メガビタミンから、新たなサプリメントへと時代は移っていくものと思われます。 

コラムの項へ